ラジオジャーナリストで独身のジョニー(ホアキン・フェニックス)は、意外な事情でロサンゼルスの妹の息子、ジェシー(ウディ・ノーマン)を預かることになります。でも、9歳の甥との生活は思いもよらない問題に満ちていました。それでもジョニーはジェシーとの絆を深め、そして、彼をニューヨークの仕事に連れて行くことにしましたが・・・。
「20センチュリー・ウーマン」のマイク・ミルズ監督は、自身の親になる経験をこのヒューマンドラマに織り込んだそうです。
前述の2都市にデトロイトとニューオーリンズを含む四つの都市で撮影し、多様なアメリカの「現在」を美しいモノクロで描いています。
加えて、子供たちが「未来」に対する考えを率直に語るドキュメンタリー風のシーンが特徴的でした。
映画「ジョーカー」での力強い演技で知られるホアキン・フェニックスは、この映画でジョニーの複雑な心情を巧みに演じています。他者の声に耳を傾ける彼の姿は、他者を受け入れることの大切さを象徴しています。その姿が心に残る映像となって展開されています。
平たく言えば、理想の世界を追求している映画だと感じました。
(現代は世界各地で他者を受け入れないことばかりですもんね・・・)
だから、この映画を観たあとは、とても心が洗われた気がしました。何度みても感動できるでしょうね。
ただ、その一方で主人公と甥の物語についてドラマ性が乏しく、少し平坦なのが残念だったかな?(個人的感想)
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